つぶあん・こしあん・小倉あんの違い&「小倉」と呼ぶ理由は何?

あんこの種類と言えば、つぶあん・こしあん・小倉あんの3つの種類が一般的。

つぶあん こしあんはネーミングから作り方のイメージも湧きますが、「小倉あん」の「小倉」とはどんな意味があるのでしょうか?

 

つぶあん・こしあん・小倉あんの違い

まずは、つぶあん・こしあん・小倉あんのそれぞれの違いと簡単な作り方を解説↓

つぶあん
  • 小豆の粒をつぶさないように炊き上げて作ったあんこ。
  • 鍋で煮る時にお湯がおどらないように注意して、豆の粒を維持するようにしている。
  • 炊き上がったら「蒸らし」等を行って、鍋に水と砂糖を投入。強火にして豆をつぶさないように、混ぜて水分と飛ばしたら完成。
こしあん
  • 小豆を裏込してして皮と取り除いたもの。
  • 小豆をゆでる。潰しつつ裏ごしする。潰したアンが入った「アン汁」を沈殿させる。布で固く絞って「生あん」をとりだす。
  • 「生あん」に水と砂糖を加えて強火で水分を飛ばしつつ練り上げて完成。
小倉あん
  • 「こしあん」+「大納言小豆」のこと。
  • 大納言小豆とは、小豆の品種の一種で粒が大きくで色が濃いタイプ。
  • 大納言小豆を煮込んだものを蜜につけたものを、こしあんに加えると小倉あんになる

作る工程をこうしてみると…「小倉あん」が最も手間暇かかったアンコだと分かりますね。

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小倉あんの「小倉」の由来

「小倉あん」の名前の由来となったのは、京都にある「小倉山」が由来

実際に「小倉あん」を作る時のレシピを見てみると、「大納言小豆」が入っているからどうか?が「こしあん」との違いだという事が分かります。

小倉山の周辺は、この大納言小豆の産地となっていて「特に品質の高い大納言小豆がとれる場所」として有名でした。

そんな名産地である小倉山にちなんで「小倉あん」と呼ばれるようになったとの事。

ちなみに、小倉山は紅葉の名所としても知られていて、その美しさは和歌にも詠まれていたほどでした。

そんな小倉山の紅葉が点在している様子を小豆の粒に見立てて「小倉あん」と呼ばれるようになったとの説もあるそうです。

 

「ぼたもち」と「おはぎ」の違いは?

同じあんこを使って作るお菓子の中に「ぼたもち」と「おはぎ」があります。

これら2つの違いを知りたい時には、それぞれを漢字に変換してみると理解しやすいです↓

  • ぼたもち:牡丹餅
  • おはぎ:お萩

ぼたもちは「牡丹餅」と書く事から、牡丹が咲く季節に食べるもの。つまり春にお彼岸に食べるものとされています。一方で、おはぎは「お萩」と書く事から、萩の咲く季節である、秋のお彼岸に食べるものです。

よく「粒あん」だったら、ぼたもちで、「こしあん」だったら おはぎになると言う分け方もあります。

秋のお彼岸に食べる牡丹餅は、小豆の収穫時期と重なる事から、とれたての柔らかい小豆からこしあんを作りやすかったので、牡丹餅=こしあんに。

逆に春の牡丹餅は、冬に保管しておいた「固くなった小豆」しか使えないので、こしあんではなく粒あんが主流で、お萩=粒あん となったというわけです。

もともとのエピソードでは、季節によって呼び方が違うだけなのと、現代においては 年中 粒あんもこしあんも手に入るので、「季節で呼び方が違う」が正解で、「粒あんかこしあんで呼び方は違う」は当てはまらないと考えれます。