もともと静岡県富士市の学校給食のデザートとして出されていた「サイダーかん」は、SNSをきっかけに全国に知れ渡った人気のおやつ。
すぐ手に入る材料でレシピも公開されてるので自分でも作ってみたものの「いまいちうまく作れない…」という人も多い様子。
そこで、サイダーかんを作る時に、「ここを守れば絶対に失敗しない!」という大事なポイントを紹介。
合わせて、他の味も試してみたい!という方の参考に、基本レシピ以外にアレンジレシピで作っている人の口コミ情報も紹介します。
「サイダーかん」を失敗せずに作るコツ
「サイダーかん」の基本的な作り方については、富士市が運営する富士の魅力を伝えているポータルサイト「富士じかん」内にて紹介されています↓
参考▶:富士市の学校給食名物「サイダーかん」(富士じかん公式)
簡単にレシピを要約ると、水に砂糖とシロップを加えたものに粉寒天を溶かし、寒天がうっすら固まる温度(約52℃)になったら、サイダーを入れて混ぜて冷やすだけ。
固まりつつある寒天にサイダーを入れると、寒天なのにシュワシュワ感を感じる…というのが「サイダーかん」の大きな特徴。
ただ、このシュワシュワ感をうまく出せずに失敗する人が多いです。
シュワシュワ感をちゃんと残しつつ、美味しい「サイダーかん」を作るためには、次のポイントを意識して作る必要があります↓
サイダーかんを作る温度は絶対に守る
「サイダーかん」を作るのに料理用の温度計が必須。
寒天が固まる温度は40〜50℃ぐらいで、レシピ内にある「52℃でサイダーを入れる」というのは、寒天が固まり始める温度より少し上の微妙なラインを調整しています。
(多分、サイダーを入れた時に下がる温度も考慮してる)
「寒天が固まる→サイダーの炭酸を閉じ込める」という一連の流れがばっちり噛み合ってシュワシュワかんてんが作れます。
各工程でちゃんと「冷やす」
シュワシュワなサイダーかんを作りたいなら、しっかり冷やす事も意識しましょう。「冷やす」の意識ポイントは2つ↓
- サイダーをしっかり冷やす
- サイダーかんをしっかり冷やす
まずは、サイダーそのものしっかり冷やす。冷やす事で炭酸が抜けにくくなり寒天と混ざる時にシュワシュワを閉じ込めやすくできます。
そしてよくやりがちなのが寒天を常温で置いてしまう事。
料理慣れしてる人は寒天は常温でも固まるのを知ってるはずで、完成した後でそのまま置きっぱなしで固めてしまうミスを犯しがち。「サイダーかん」に関しては常温で固めると、ほぼ炭酸が飛んでしまいます。必ず冷蔵庫で冷やし固めるようにしてください。
優しくしっかりと混ぜる
直接的なシュワシュワ感とは関係ありませんが、適度によく混ぜるのもポイント。
サイダーの泡の部分がシュワッとする部分。寒天にサイダーを入れたタイミングですぐに固まり始めるのである程度混ぜないとこの「シュワッとする泡」が偏りがちに。
どんな感じで混ぜのかは次の動画が参考になります。
(動画の2分ぐらいからサイダーを入れて混ぜるシーン↓)
混ぜ方が足りないと炭酸に偏りが発生するので、仕上がり具合にこだわる人は「混ぜ方」にも注意を向けましょう。
サイダーかんをゼラチンで作るのNG
「寒天の食感より、ゼリーの方が好きだからゼラチンで作ってみよー」「寒天ないからゼラチンで代用して作ろう!」…という人は要注意。
ほぼ失敗します。
理由は寒天とゼラチンの固まる温度の違い。
レシピでは寒天を混ぜたものが52℃になったらサイダーを入れるとあり、これは寒天が固まる温度が40〜50℃という凝固環境に合わせたものです。
一方、ゼラチンは20℃以下にならないと固まらないので、レシピどおりの52℃もの高温でサイダーw加えてしまうと固まらず、ゼラチンが固まり始める頃には炭酸が抜けきってしまい失敗するというわけです。
基本レシピから変更してもOKなもの
「サイダーかん」を失敗せずに作るには、基本的にはもともとあったレシピから変更しない方が良いですが、一部 好みに合わせて変えてOKな部分も。
最初に変えて良い部分は、そもそもの分量です。「富士じかん」さんの公式レシピどおりに作ると、完全に家族向けなとんでもない量の「サイダーかん」が完成してしまいます。
ある程度、量が合ったほうが炭酸は抜けにくくなる…という部分もあるはずですが、結構なボリュームになってしまうので、一人暮らしをしてて「SNSで見たから作ってみたい!」というタイプの人はレシピを半量にしても良さそう。
また、口コミ意見として多かったのは「甘すぎる!」というもの。
メロンシロップに砂糖を100gも加える甘さがあり、砂糖をある程度抑えても仕上がりのシュワシュワ感に影響はないので、甘さ調整もOKです。
割と簡単にできた!「サイダーかん」アレンジレシピ
「サイダーかんレシピで変更してOKなもの」をさらに工夫して、独自のアレンジを加えて作っている方々をご紹介。
加えるシロップやサイダーを別のものに変更したり、作った「サイダーかん」そのものを別のスイーツにアレンジしている人もいました↓