日本で初めてお子様ランチを提供したお店はどこなのでしょうか? 旗が立ってる由来(理由)と共に解説します。
日本初のお子様ランチはどこ?
日本で初めての「お子様ランチ」を提供したお店は、1930年に東京の日本橋三越百貨店の食堂で提供されたのが最初。名称は「御子様洋食」というモダンな感じのするネーミングでした。
1930年前後の時代は、1929年頃に始まった「世界大恐慌」が起こっていた時代。日本でも、多くの会社が倒産し、失業者も溢れていた時代だったと言います。
そんな時代背景もあって、当時、三越の主任コックだった「安藤太郎」さんは、「せめて子どもたちは、夢のあるメニューを提供したい!」という思いから作られたのだそう。
現代においては、「子供が喜んで食べやすいもの」「子供がちょうどいい量になってる」というイメージでしかない「お子様ランチ」も、実は発案者の熱意と愛情に満ちたメニューだった事が分かりますね。
何で旗が立ってるの?
お子様ランチに旗が立っているのも、発案者の安藤太郎さんが考案したもの。
安藤さんは、登山好きだった事もあり、登山家が山を征服した時に立てている「登山旗」にヒントをへて、ケチャップライスに旗を立てるようになったのだそう。
ちなみに、この元祖 お子様ランチ(御子様洋食)は、今現在も流れを引き継いだままで提供されていて、日本橋三越本店の新館5階にあるカフェ&レストラン「ランドマーク」にて食べる事ができます。
蒸気機関車の形をした器に、ドライアイスを使った煙で蒸気を演出しながら、エビフライ、ナポリタン、ソーセージ、ハンバーグ、ポテトに、トレードマークのケチャップライスの山の上に旗が立てられています。
「元祖お子様ランチ」という事で、子供だけではなくて、大人でも注文できるのが特徴です。