体が疲れている時や、興奮してイライラしている時期などは、寝ている時に「よく夢を見る」「変な夢を見る」といった事があります。そんなストレスと夢の関係性についてまとめました。
ストレスで夢を見る?
睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があります。そして、夢を見ているのは「ノンレム睡眠」の時です。
- レム睡眠:夢を見る
- ノンレム睡眠:ほとんど夢を見ない。
ノンレム睡眠は、体は休んでいるけど脳は起きているかのような状態の浅い眠りで、この時に夢を良く見ます。
目覚めた時に「こんな夢を見た」とおぼえているのは、レム睡眠の時に目が覚めた時。逆にレム睡眠で夢を見ていたとしても、ノンレム睡眠に移行した状態で目覚めると、「何を見たか覚えてない!」となります。
つまり「レム睡眠のタイミングで目が覚める」状態が続くと、「最近、よく夢を見るなー」となるわけです。
レム睡眠の長さは、ストレスが続く状態になっている時に長くなると言われています。レム睡眠の時間が長くなるという事は、それだけ「レム睡眠時に起床時間になる」という確率も上がるという事。
また、ストレス状態の時には、体や精神状態も興奮状態になっているので、興奮時に活発になる「交感神経」が優位になっています。
通常、睡眠時は安定やリラックス状態を作る「副交感神経」が優位になってなければ行けませんが、ストレスが貯まる事で寝ている時にも、交感神経が働きやすい状態に。
その結果、なかなか熟睡できずに夜に何度も目が覚めてしまいます。
ストレスによって「夢をよく見るレム睡眠の時間が増える」「夜に何度も起きる」というダブルパンチが原因で、ストレスがひどいと「よく夢を見る」とうわけです。
体の状態とストレスの関係とは?
ストレスと夢には、ここまで紹介したような関係性がありますが、ストレス以外でも「夢」との関わりが多くあります。
- 風邪をひくと悪夢を見る:発熱を伴う風邪を引いてる時には、悪夢を見やすくなる傾向になるとのデータがあります。(ミネソタ州にある「Mayo Clinic」によるもの)
- 低血糖で悪夢:糖尿病患者が極端な低血糖になった時に、悪夢を見る場合がある。(Web MDの記事「Hypoglycemia: When Your Blood Sugar Gets Too Low」)
特に、風邪をひいて熱にうなされている時に「変は夢を見た」「巨大な何かに圧迫されるような、プレッシャーを感じる夢を見た」という経験がある人も多いのではないでしょうか?
夢は、単純に「レム睡眠 時の生理現象」というよりも、体の不調のシグナルを訴えるメッセージ的に役割も果たしているのかもしれませんね。