日本のお金の通貨単位は「円」ですが、なぜこのような呼び方をするようになったのでしょうか?
「円」と呼ぶようになった由来
日本の通貨単位を「円」と呼ばれるようになった理由は、諸説あります↓
- 「丸い形になったから」説:「円」が使われるようになったのは明治時代の初頭で、それまので通貨の単位は「両」「分」「文」などだったが、楕円形や四角形など形がバラバラだった。「円」になるタイミングで、これらの通貨の形を「丸い形状」にした事にちなんで「円」に。
- 「香港の通貨を真似した」説:製造のモデルとなっていた香港銀貨の「壱円」の「円」の部分を真似て作ったから。
- 「中国から伝わった説」:近世の中国で流通していた銀貨は「銀両」「銀圓」「洋銀」等の種類があった。この「銀圓」が日本にも伝わって「円」になったという説。(「圓」は「円」の旧字体)
この中で最も有力とされているのが、中国から伝わった説とされていますが、はっきりとした事は解明されておらず「複数の要素が関係しているのでは?」と言われたりもしています。
国際的には「en」じゃやなくて「yen」な理由
日本語表記の円を英語表記にする時は「en」ではなくて「yen(イェン)」と表記します。
オシャレ系のダイニングレストランやカフェ等でも「yen」と綴っているので、日本人でも「100en」のように表記されていたら違和感を感じてしまうはずです。
「en」じゃやなくて「yen」になった理由は、円が決まった頃の当時の外国人(イギリス人やアメリカ人)が、「yen」と綴っていた事がルーツとされています。
当時の綴りがそのまま世界に広がって国際化してしまったために定着してしまった…という説の他に、例えばフランス語で前置詞に「en」と使う時もあるので、それと混同されないので「yen」の方が分かりやすいからという説もあるそうです。