ページ数のあるボリュームのある本のほとんどのついている本の背面から伸びた紐。実はあの紐には、日本ならではの呼び方があります。
本のついている紐の名前
本についている紐の部分は、単純に「しおり紐」「リボン」等と呼ばれていますが、本を製本する業界においては「スピン」と呼ばれる専門用語(業界用語)で呼ばれています。
英語の綴り的には「spin」となっていますが、実際に紐の事をスピンと呼んでるのは日本だけで、和製英語です。
では、なぜスピンと呼ばれるようになったのか?
はっきりとした事は分かっていないようですが、有力な説としては英語で「本の背」を表している「spine(スパイン)」が転じて、「スピン」と呼ばれるようになったとの説が有力です。
ちなみに、和製英語でのスピン(本に紐)は、英語では「Bookmark(ブックマーク)」「Tassel(タッセル)」等と呼ばれています。Bookmarkについては、日本でいう「栞(しおり)」としての意味もあり、紐でも栞でもBookmarkと呼ばれるだそう。
また、本を呼んでる時に目印として三角形に折り曲げている部分の事を英語では、「dog ear」と呼びます。日本語では「犬の耳」という意味で、見た目を可愛らしく伝えてるキュートな言葉に。
日本の栞(しおり)は、漢字で「枝折」とも書かれますが、山道を通る時に目印として木の枝を折り曲げていた行為を「枝折る(しおる)」と言い、枝折るが名刺になったものが「枝折(しおり)」になったと言われています。