森林浴はストレス解消や発散に効果的と言われていますが、その根拠となっている理由は何なのでしょうか?
1:「フィトンチッド」と呼ばれる物質によるもの
フィトンチッドは「森林の香り」ともととなっている成分との事で、森の中を歩いている時に感じる木の香り。
この成分は、抗菌&防虫&消臭効果のある成分ですが、体をリフレッシュさせてくれる機能もあるそう。
ロシア語で「フィトン」が植物。「チッド」が他の生物を殺傷する能力。という意味があります。
2:コルチゾールの低下
コルチゾールは、別名ストレスホルモンと呼ばれていて、ストレスを強く感じている時に多く分泌される成分。
森林浴を行うと、このストレスホルモンのコルチゾールの濃度が優位に低下したとの研究結果があります。
3:副交感神経が優位になる
交感神経は運動活動や怒っている時等に活発になる成分で、ストレス状態が続く時にも優位になる自律神経。
反対に副交感神経は、ゆったり睡眠している時やリラックス状態にある時に優位に働く自律神経です。
森林浴をしていると、交感神経ではなくて副交感神経が優位に働く事が分かっています。
4:自然の音で癒される
癒やし系やヒーリング系の効果音でも定番となっているのは、小鳥のさえずりや小川のせせらぎ、葉っぱ同士が風でこすれる音等があります。
これらの音は、森林浴をする事でほとんどすべて体験できるものであり、その分、癒やし効果も高いというわけ。
5:色彩心理学による
カラーセラピスト等が学ぶ色彩心理学によれば、森の色を代表する緑色には次のような効果があると言われています。
- 緑色のイメージや影響:自然・成長・調和・バランス・安らぎ・マイペース
ちなみに、森林浴の中でも紅葉している時の森の中で見かけるオレンジや黄色のイメージはこんな感じ↓
- 黄色のイメージや影響:知性を刺激する・希望・輝き・無邪気さ・ユーモア
- オレンジのイメージや影響:陽気・喜び・自由奔放・高揚感・健康
体をリフレッシュさせたり、前向きな気持ちにさせてくれるカラーが森の中に溢れている事が分かりますね。