外にいる時に近くで落雷は発生した時。どんな対策をするのが成功でどんな方法がダメな例なのでしょうか?
雷は金属に落ちるのは嘘?
雷は電気なので、金属をよく通るのでは?と思ってしまいがち。
ですが、そもそも落雷が起こる場合には、本来は絶縁体(電気を通さない)物質である空気を貫通してやってきます。
絶縁体の空気をやすやすと貫通してくるほどの膨大な電力なので、貫通先が地面だろうが金属だろうが人だろうが、ところ構わず落ちる可能性はあるのだそう。
また、人間の体そのものも電気を通しやすい構成になっているので「金属の時計を外したから雷がなっても大丈夫」とはなりません。
ある発表によれば、落雷時に金属のバックルがついたベルトをしていたので、心臓に電力が流れる量が減り落雷があっても助かったというデータもあるほど。
落雷発生時の対策方法 正解例と失敗例
では雷がなった時にはどんな対策が良くてどんな対策がだめなのでしょうか?
落雷時の失敗例(NG行動)
- 傘をさす(自分が避雷針になるので危険)
- 自転車に乗る
- 開けた平地に立つ(落雷事故の原因 第1位)
- 木の影や建物の影で雨宿り(落雷時にもろに影響をうける。落雷による事故の原因 第2位が木の下の雨宿り中に発生。)
- 立ったままでいる(高いところと低いところでは、ほぼ高いところに落ちる傾向)
- 地べたに寝転がる(地面との設置面が増える事で、落雷後の電流が地面から流れる危険性あり!)
- テントの逃げる(ポールづたいで感電例がある)
落雷時の正解例
- 保護範囲に入る(電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4m以上離れたところの事)
- 雷しゃがみ(しゃがんだ状態で、足のかかとをあわせてつま先で立ち、地面から浮かせる姿勢)
- 建物の中に入る
- 車の中に入る(周りに何も隠れるところがない時に有効)
- 家の中では壁や天井から1メートルは離れる(家の中でも水道の蛇口等からの感電例があるので、なるべくモノから離れるようにする)
ちなみに、雷しゃがみはこんな感じのもの↓
出典:http://www.neatorama.com/2014/04/26/How-to-Survive-a-Lightning-Strike/
つま先を立たせつつ、耳も手で抑えるような姿勢になっている事がポイントです。
こんな雷もある!
カタトゥンボの雷
ベネズエラ・ボリバル共和国のマラカイボ湖に注いでいいる「カタトゥンボ川」の上空で見られる雷です。
この周辺の地形と風に影響により発生する雷で、多い日では1日あたり10時間近く、1時間の間に300会近くのきらめきが発生する「雷 が大量に発生するポイント」として有名。
あまりにも雷が多い事から「マラカイボの灯台」とも呼ばれているそう。
実際のカタトゥンボの雷(Relámpago del Catatumbo)の様子はこんな感じです↓
火山雷
火山噴火によってもたらされる雷で、火山が噴火した時の水蒸気、火山灰、火山岩等の摩擦によっておきる現象です。
日本の活火山による噴火は粘性の高いマグマが原因の場合が多いとの事で、噴火が起こった時によく「火山雷」も一緒に見れるケースが多いとの事。