海水には塩分が含まれているので塩辛く感じますが、そもそもなぜ海水には塩分が含まれているのでしょうか?
海水が塩辛い理由
海水が塩辛くなっている理由(塩分が含まれている理由)については、次のような説が有力と言われています↓
- はるか昔。地球ができた頃は、空が水蒸気や塩素ガスで覆われていた。
- 地球表面のマグマ温度が下がると、空の水蒸気が塩素を溶かしながら雨になって振り注いだ。
- 窪地に貯まった雨水が海になったが、この頃はまだ塩酸たっぷりの海。
- 岩石に含まれているナトリウムと反応して中和されていった。
- 塩素+ナトリウムで塩化ナトリウムに。
- 塩化ナトリウム=塩のこと。
ちなみに、高熱のマグマが冷えて固まる時に塩分を多量に含んだ水分を残していて、それが海へと吹き出されたため塩分が含まれているという説もあります。
世界で一番塩辛い海はどこ? 逆に塩気が薄い海は?
塩辛い海でイメージするのは死海ですね↓
ですが、死海は「海」とは名がつくものの、厳密には海ではなく湖です。では、世界で最も塩辛い海はどこなのでしょうか?
海水の塩分濃度を決めるのは、周りの環境や気候によるものが大きいです。
例えば、いつも日差しが強いような場所は海水が蒸発しやすく塩分濃度が高くなりがちに。逆に冷涼な地域は蒸発割合も少ないので、そのままの塩分濃度となります。
また、大きな河川があったり、氷河が溶け出すような地域では、塩気がない水が足される分、海水の塩分濃度も薄くなるとうわけ。
この理論でいくと、比較的 高温な気候でありつつ、まわりを地表で囲まれていて蒸発しやすい地域という事から「地中海」や「紅海」あたりは海水塩分濃度が濃いと言われてるようです。