GWに車で出かける時。高速道路での渋滞に巻き込まれてしまって、せっかくの休暇が台無しになってしまった…という人も多いはず。
では、こういった連休中に発生する高速道路渋滞の原因は何なのでしょうか?
「交通集中渋滞」が原因で渋滞
渋滞原因の64%近くになると言われているものです。
日常的な週末や、GW等の連休中。正月やお盆の帰省ラッシュのように、単純に普段と比べて車の量が増えた事が原因で起こる渋滞です。
「サグ部」が原因で渋滞
「サグ部」とは、下り坂から上り坂にさしかかる凹部分の事。英語で「たわみ、たるみ」を意味しているsagからきています。
ちょうど坂道が終わって上り坂に差し掛かる部分では、自分では意識せずに無意識的に速度が下がる傾向にあります。(上り坂になってるから)
速度が下がる事で、追従してきた車がブレーキをかける。そして、車間距離が狭くなった さらに後の車もつられてブレーキをかける。…この連鎖によって、渋滞が発生してしまうというわけ。
もともと交通量が増えるGW期間中になると、道路の車の密度も増え車間距離も詰まりやすくなるので「サグ部」が原因での渋滞も増える傾向に。
ちなみに、先に紹介した「交通集中渋滞」の原因の約半数以上がサグ部による渋滞です。
サービスエリアが原因で渋滞
ここ最近のサービスエリアは、「高速道路での休憩スペース」としての意味合いを超えて、「旅の途中で立ち寄りたい目的地」として生まれ変わっています。
サービスエリアならではのご当地グルメやお土産はもちろん、中にはショッピングセンター並の施設があるようなスポットも。
そんな人気のサービスエリアを求めて、サービスエリア前の入り口は渋滞が発生しやすいスポットに。
また、出口付近でも、合流する車に合わせて本線を走る車もブレーキをかけたり、車線変更等の移動も増えるため、渋滞発生の原因になっています。
トンネル入口で渋滞
特に、走り慣れてない高速道路。初めて走る高速道路等で特に感じやすい人が多いはず。「トンネルの入り口に入る瞬間」に、無意識的にブレーキを踏む事があります。
昼間に高速道路を走っていた時に、急にトンネルで真っ暗になる時の防衛反応。「この先、どうなってるの?」という不安から、ブレーキをかける「トンネル入口のブレーキ」がきっかけで渋滞が発生しやすくなります。
GW中は、帰省ラッシュ等の他の大型連休と比較した時に、「これまで行った事がない場所」という基準で目的地を選ぶ事も多いはず。
当然、走った事がない「初めての高速道路」を走る機会も多いので、こうしたトンネル入口が原因での渋滞も増えるというわけです。
こうした「トンネル入り口でのブレーキ」を防ぐために、トンネル内の照明はトンネル入り口ほど「かなり多め」に設置してあり、トンネル外から中に入った時の照度が変わりにくくなるように工夫されています。
(特に、北九州から宮崎を結ぶ トンネルが多い&開通して新しい高速のトンネルでは、それを顕著に感じれます)
また、最新の技術として新名神高速道路では、トンネル内で「緑色のランプ」が車の速度に近いスピードで順番に点灯するペースメーカーライト等もあります↓
筆者が実際に走ってみた感想としては、確かにトンネル入り口付近では、奥がどうなってるのかは、かなり分かりやすい印象でした。
…ただ、個人的な意見としてマイナスに感じる部分も。
新しい技術への困惑と、後ろからランプが迫ってくるかのような感覚が怖くて、逆にブレーキを踏みがちになってしまってるような気もします。笑 (実際、走ってみると その意味が分かるはず)
また、先に紹介した「サグ部」でのブレーキも防ぐために、新名神ではトンネル以外の 部分の道路脇でもペースメーカーライトが使われてるのですが…
ペースメーカーライトのペースに合わせてると、結構なスピードで坂を下ったり登ったりする感覚に陥って、「速度出過ぎでは?」という恐怖で、これまたブレーキ回数が増えてるような気もしました。
この辺りは、「慣れ」の問題もあるのかもしれません。
料金所の周辺が原因で渋滞
「ETC利用は当たり前」になっているので、料金所そのものが渋滞の原因になる事は ほぼないそう。
実際、料金所が原因で渋滞になっているケースは、交通集中渋滞のわずか1%程しかないと言われています。
問題は、料金所を抜けた先の部分。特に人気の観光地はICを下りた後ですぐに「駐車場待ち」の渋滞が発生し、高速道路まで影響していたり、都心部では一般道路との接続部分で渋滞が発生しているケースが多々あります。