世界一長いギネスに登録されている曲は実は楽譜1枚分だった!?

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世界で一番長い曲はどんな曲なのでしょうか? ギネス認定されている楽曲を紹介します。

 

世界一長い曲はピアニスト泣かせの曲

世界一長い楽曲は、フランスの作曲家であるエリック・アルフレッド・レスリ・サティ(Erik Alfred Leslie Satie)が作った「ヴェクサシオン」(Vexations)と呼ばれる曲です。

例えばドビュッシー等と違って、クラシックを詳しい人でなければ「サティ」という名前に馴染みはありませんが、代表的な曲でもある「ジムノペディ」等は、9割以上の人が一度は耳にした事がある曲のはずです↓

「あ〜、この曲ね」となったはず。

ジムノペディを聞いた後だと、「リラックス系の曲を作ってた人なのかー」と思いがちですが、サティは「音楽界の異端児」「音楽界の変わり者」等とも呼ばれていた、ちょっと変な人でした。

(一方で、サティ自身は自分の作風を「家具の音楽」とも読んでいて、ジムノペディを聴くと分かるように自然に存在するイージーリスニング系でもあります)

そんなサティが作ったヴェクサシオンは、「嫌がらせ」という意味があり、クラシックにはふさわしくない変なタイトルとなっています。

世界一長い曲のヴェクサシオンは、楽譜も相当に長いのかと思いきや、実は楽譜はたったの1枚しかないもので、普通にひくと1分程度で終わってしまう曲。

この1分程度の曲を「840回繰り返して演奏する」というのがヴェクサシオンの正体で、サティの指示どおり840回演奏すると、18時間以上の長さになるという事。

こんなにも長い時間、何度も同じフレーズを聞かされる方も、何度も同じフレーズを弾かなくてはいけないピアニストにとっても、両方にとって、まさに「嫌がらせ(ヴェクサシオン)」というべき楽曲となっています。

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実際に弾いてみたらこんな感じ

フジテレビで放送されていた「トリビアの泉」では、実際にヴェクサシオンを3人のピアニストが交代で演奏する挑戦がされていました↓

3人の演奏者が曲を止めないように注意しながら、1人50回づつひたすら演奏していきます。

演奏400回を超えたあたりから、ピアノのペダルを踏む足がかなり「むくみ」を感じる状態になってきたようで、足の痛みを感じつつ裸足で演奏する事に。

演奏600回を超えたあたりになると、疲労がたまりすぎて演奏してない人の仮眠が熟睡になって、交代に手間取るというハプニング。

ほとんど目が開いてないような、ピアニストらしからぬフラフラの状態を経て840回を達成した事には、18時間18分もの時間が経過していたのでした。

 

ちなみに「何も演奏しない」曲もある!

ひたすら同じフレーズを繰り返すという苦行もあれば、さらに究極形態として「まったく何も演奏しない!」という楽曲も存在しています。

作ったのはジョン・ケージと呼ばれる人で、その曲名は「4分33秒」というもので、代表作としても知らています。

実際にひく時は、ピアニストがステージに登場。ピアノの前に座りはしますが、そのまま4分33秒何もしないまま座っているだけ。

楽譜は全部で第3楽章まであり、全てに「TACET(休み)」の文字が。

  • 第1楽章:休み
  • 第2楽章:休み
  • 第3楽章:休み

こんな感じです。

ピアノを例にあげましたがケージ氏によると、使う楽器は演奏者の裁量に委ねられているとの事。なので、オーケストラでの演奏も可能で、実際に演奏するとこんな風になってしまいます↓

ごくまれに指揮者が動いてるのは、多分、楽章の切り替わりの部分。終わった後の拍手も何となくシュールですね。

何でこんな楽曲(そもそも曲かどうかも謎)を作ったとかというと、あえて無音にする事で、人の呼吸や空調の音等、普段は耳を傾けない部分を意識し、心を向けさせるためなのだそうです。