イルカは哺乳類なので、人間と同じように睡眠しています。では、海中の中でどんな風に睡眠をとっているのでしょうか?
イルカの「半球睡眠」がすごい
イルカの睡眠方法は、「半球睡眠」と呼ばれるかなり独特なもの。
半球睡眠とは「半球」という名前のとおり、目の片方だけを閉じて眠るという睡眠方法。片方の目を閉じて寝ている時には、脳の半分は寝ていて、脳のもう半分は覚醒状態にあるのだそうです。
実際にイルカが半球睡眠で寝ている様子はこんな感じ↓
イルカには様々な種類がいますが、睡眠方法は次の2種類があるそう
- 水平や垂直に浮かびながら寝る(丸太っぽいので「ロギング」と呼ばれる)
- 他のイルカと併走するように泳ぎながら寝る
半球睡眠をしているイルカは、主に「泳ぎながら寝てる」タイプで、片方は泳いでもう片方は寄り添うように寝ながら泳ぐ事で、無駄なエネルギーを消費せずに泳げます。
親子で交互に寝たり、大人になってもペアになって併走しながら後退で半球睡眠をしながら寝るのだそう。
ちなみに、半球睡眠を行っているのはイルカだけではなくて、何千キロ、何万キロと長距離を移動しなくてはいけない「渡り鳥」等にも同じ行動が見られるとのこと。
水族館と海のイルカの眠り方は違うの?
イルカが半球睡眠を行うのは「外敵から身を守るため」というのが大きな一因。では外敵の心配は一切ない、水族館のイルカはどうやって寝ているのでしょうか?
イルカやアシカ等の海獣飼育に特に力を注いでいて、人気も高い水族館「鴨川シーワールド」では、イルカは半球睡眠もしているけど、安心しきってるからなのか、プールの底で横になって寝てたり、水面に浮かんだままで寝てたり、時には油断しきって寝ぼけた顔で飼育員を見つめる事もあるのだそうです。