ブラインドタッチに慣れてしまっている人にとっては何も感じなくなってしまったキーボードの「QWERTY配列」ですが、初心者にとってはかなり難解な配列。
なぜ、あんなに分かりにくい配列になっているのでしょうか?
キーボードの配列が複雑な理由
キーボードの配列が複雑な理由は諸説あります↓
- 「タイプライターの構造」説:キーボードがタイプライターだった頃、印字バーがインクリボンをたたいて印字する際に、使用頻度の高いバー同士が隣り合ってると「バーが絡まる」という不具合が発生しやすくなる。そこで、バー同士が絡み合わないように、考え出された配列。
- 「モールス信号のためのデザイン」説:キーボードのホームポジションの位置に、モールス信号で頻繁に使う文字を配置したというもの。
- 「TYPE WRITER」説:タイプライターのセールスマンが製品のプレゼンと行う時に、2行目に並ぶアルファベットだけで「TYPE WRITER」と打てるようにしたという説。
初期のタイプライターを実際によく使っていた人がモールス信号のオペレーターだった…という事から、「モールス信号のためのデザイン」という説が最も有力とされています。
実は、もっと効率的な配列が存在している!
最もポピュラーで、おそらくほとんどの人がこのキーボードの配列しか知らないであろう「QWERTY配列」ですが、実は、これ以上に効率的に打てると言われる配列も存在しています。
- Dvorak配列:英文入力の時に、QWERTY配列と比べて上段と下段の使用頻度が低くなるように設計。母音は左手に集中しており、母音に繋がって高頻度で使う子音ほど、右手に集中。左→右とリズムよく打てるのが特徴で、タイピング世界一の人が使っていた配列もこれ。
- KALQ配列:タブレット等で両手の親指を使って入力する時に、最も早く打てるように配置されている。母音系の配列が右側に集中している。
ちなみに「Dvorak配列」「KALQ配列」も基本的には、「英字入力で…」が前提なので残念ながら日本語入力での話ではない点に注意。