学校にさぼってダラダラしたい!とか、月曜は仕事に行きたくなくてサボりたくなる…なんかでよく使われる「さぼる」という言葉。
実は、さぼるの語源となっていたのは日本語ではなくてフランス語だって知っていますか?
「さぼる」は実はフランス語から
サボるの語源となっているのは、フランス語のサボタージュという言葉からきています。
「サボタージュ」は破壊活動の意味で、生産設備・機械・輸送設備などを意図的に破壊する事で雇い主への不満(労働的な)を形にしたものです。
サボタージュのサボは、木靴の意味でこんな感じの靴↓
諸説ありますが、このサボを履いた状態で、機械をドカドカ蹴り壊した事が「サボタージュ」の語源となってると言われています。
(確かに攻撃力が高そうな靴です…)
「破壊活動」がなぜ だらける方のニュアンスになったのか?
日本での「サボる」は、フランス語のサボタージュを動詞化したもの。
ただ、もともとのサボタージュは「破壊活動」の意味がありますが、日本では破壊活動というよりも「だらける」方のニュアンスが強いです。なぜなのでしょうか?
その理由は、もともと「サボる」という言葉を広めた人の誤訳によるもの。
日本初のサボタージュは、大正8年(1919年)に川崎造船所で起こったもので、約35,000人もの人が参加した大規模なもの。
この時、最初にサボタージュを提起したとされる人が「村嶋歸之」。ジャーナリストである一方,労働運動指導者でもありました。
村嶋さんは、起こったサボタージュ闘争を「同盟怠業」と、本来の「破壊活動」の意味ではないものを夕刊に掲載してしまいました。この誤訳によって、「サボる」が「怠ける」「怠惰」のニュアンスで広まる事になったというわけです。