和食店や居酒屋で刺し身の盛り合わせを注文すると、「菊の花」が添えられている事がありますよね。なんで菊の花が添えられているのでしょうか?
菊の花が添えられている意味は2つ
刺し身に菊の花が添えられている理由は、主に2つの理由があります。
- 彩りのため
- 殺菌作用のため
単純に刺し身の盛り合わせの彩りとしての役割と、菊の花が持っている殺菌作用によって生魚による食中毒を防げぐ目的もあります。
菊の花は、実は「解毒効果のあるもの」として知られていて、中国では漢方薬としても使われていました。
ポーラ研究所による発表では「菊のエキスによって生体内のグルタチオンの産出を高める効果があった」としています。
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グルタチオンは3つのアミノ酸が結合したもので「解毒作用のある成分」として有名です。
菊の花は食べてもいいの?
刺し身に添えられている菊は「食用菊」ですので、食べる事ができます。
「食べれます」というより、刺し身にあたってしまう事を防ぐためには、むしろ食べた方がいいものです。
その理由は先に解説したとおり、菊の花を食べると体内で解毒作用を働かせるグルタチオンの量を増やす事ができるからです。
食用菊は品種改良により「ほんのりとした甘み」があるので、そのまま食べても良いのですが、実際に食べる時には、あまい美味しくない芯の部分は外してしまった方がおすすめ。
また、花びらだけを醤油に浮かべて、菊の風味をうつしつつ 見た目でも楽しみながら刺し身を食べる、風情のある食べ方もあります。