よく「白髪を抜くと白髪が増えるから、そのままにしておいた方がいいよ!」等と言われます。
実際のところ、白髪をぬく事で白髪が増えると言われる根拠は何なのでしょうか? 白髪のメカニズムと合わせて紹介します。
白髪を抜くと白髪が増えると言われる理由
結論から言うと、白髪を抜くと白髪が増えると言われるのは、特に科学的な根拠のないデマです。
髪の毛が黒くなるか白くなるかを決定するのは、メラニンの量によって決まります。そして、そのメラニンの量を決めているのは、毛根に含まれれているメラニン色素を作る細胞「メラノサイト」の働きによるものです。
メラノサイトの働きは、あくまでも毛根1つづつの、それぞれバラバラに起こる現象なので、1本の白髪を抜いたからといって、それが他のメラノサイトへの刺激に繋がってしまう事もありません。
基本的に一度白髪になった毛根からは、再び白髪が生えてくる事になるので、その現象を勘違いして白髪が増えてしまう!という風に見えるのかもしれません。
白髪ができるメカニズムとは?
白髪が増えるメカニズム、原因としてよく言われているのは、次のようなものです↓
- 老化:老化によってメラノサイトの機能が衰えてメラニンを作り出せずに白髪が発生する。
- ストレス:ストレスが原因で頭皮の結構不良がおこり十分な栄養が行き渡らない状態に。特にミネラル不足によって、メラニン色素を合成する酵素がうまく働かず白髪になりやすい状態に。
- 不規則な食生活:紹介したミネラル分をはじめ、頭皮に必要な栄養素が不足してしまっている状態に。また栄養不足が原因でイライラも起こりやすく「ストレスも原因」になる負のスパイラルに。
- 遺伝:遺伝的に白髪になりやすい人となりにくい人がいます。特に若白髪の人は遺伝的な要素が強いとの事。
冒頭で紹介したとおり、白髪を抜いたからと言って白髪ができる原因にはなりませんが、無理に抜いてしまう事で、毛根周辺の皮膚にダメージを起こしてしまう場合があり、頭皮の炎症の原因になってしまう場合も。
白髪は抜くのではなくて、「ハサミでカットする」か「白髪染め等を活用する」という方法が専門家もすすめる白髪対策です。