船の「進水式」が行われる際には、シャンパンを船の船首に叩きつけるのが恒例となっていますが、その由来には意外なエピソードがありました。
船の進水式にシャンパンを使ってる理由とは?
船の進水式のイベント中に、いざ船が海に進水していくタイミングで船体にシャンパンのボトルが叩きつけられています。
技術の発達している今でこそ、船が沈没してしまうようなケースは稀ですが、その昔は船で海に出るという行為は命がけのものでした。
そこで「海の神」の怒りを誘ってしまわないように、古代ギリシャ、古代ローマ、バイキング等は、生贄を捧げるのが習慣になっていたと言われています。
中世以降になると血の色を連想させる「赤ワイン」が使われるようになり、白ワインからシャンパンへと徐々に推移していったというわけです。
進水式でシャンパンが割れないと「その船は不幸になる」というエピソードもあります。
ですので、技術が発達した現代においても「シャンパンを船にセッティングする」1回限り&失敗が許されない役割を託された人達は、「当日ちゃんと割れてくれるだろうか…」と胃がキリキリしそうですね。
実際の進水式の様子(海外の進水式は豪快!)
筆者もいちど知り合いの紹介で行った事があるのですが、大型船の進水式はかなり感動的です。
華やかなファンファーレや風船に紙吹雪と共に、海にすごいスピードで向かって行く船の様子は、「進水式にしか関わってない」という立場ながら、「色々な人の思いが詰まってるんだろうなぁ…」等と思わず想像してしまい感慨深いものがあります↓
日本で行われる進水式は船の向きと同じ縦方向で海に着水していくのが一般的。一方で海外の進水式は、船が横方向に進水するというダイナミックな方法がとられるケースがあります↓
これまで一所懸命作ってきたであろう船を、そんな投げ捨てるかのように海に入れて大丈夫なの?と思ってしまいますよね。
感動的というよりは、ちょっとした災害のようになってしまってる事に「心配」を覚えてしまうかもしれません。