「人々」「久々」などで使われる「々」という漢字。単体で入力する機会はほとんどありませんが、これだけで読む倍には何と読めばいいのでしょうか?
「々」の読み方の意外な真実
「々」は何と読むのか? 結論を言ってしまうと、実は読み方は存在せず音読みも訓読みも存在していない言葉です。
「々」という文字を分解すると、「ノ」と「マ」に分解できるので「ノマ」等と呼ばれたりもしますが、正式の読み方ではなく、そもそも読み方すらないというもの。
「々」は、「踊り字」や「畳字」と呼ばれるもので、「々」の他には「ヽ」「ゝ」等も踊り字の一種。踊り字は、もともとは漢字文化圏で使われていた「記号」で、「同じ漢字を連続して使う時に代わりに使っていいいよ」というルールのもと使わてていたもの。現在も踊り字が使われてるのは日本だけなのだそうです。
「々」は、漢字ではなく踊り字と呼ばれる記号。記号だから、漢字としての音読み訓読みはない!というわけです。
キーボードで入力する時にはどうする?
「々」だけをキーボードで入力する時にはどうすればいいのでしょうか?
この場合「どう」「おなじ」「くりかえし」等の他に、先程から紹介している「踊り字」の読みどおり「おどりじ」と入力しても「々」だけを表示させる事ができます。
あまり使う機会はありませんが… 例えばこんなケース↓
「結婚式式場」は、「同じ漢字を連続で使う事は再婚や不幸を連想させるので演技が悪い!」とされ「結婚式々場」と表記するのが一般的。
この時、普通にキーボード入力すると「結婚式式場」としか表示されないので、「けっこんしき 」⇒「おどりじ」⇒「じょう」のように入力変換を繰り返せばスムーズに入力できるというわけです。