アメンボが水上の上を歩ける理由について解説。そして、実は水の上以外も様々な手段で移動できます。
アメンボが水の上を歩ける理由
アメンボが水の上をスイスイと歩ける理由は、こんな感じ↓
- 体重がとにかく軽い
- 足に体毛がたくさん生えてる
- 体内から油を染み出している
アメンボの体重は、40mg程度しかありません。身近な例でいくと、アメンボが25匹程度集まってようやく1円玉1枚程度の重さになります。
水の上でも沈まないのは、そもそもの理由はまず体重がこんなに軽いからです。
また、アメンボの足にはたくさんの体毛が生えていて、水面の表面張力を突き破らない構造になっています。さらに、体内から滲み出る油とのダブル効果で、水面に足をおいても水をはじくので、そのまま浮いておけるというわけ。
アメンボが水の上以外も歩ける?
いつも水面の上を歩いてるように思えるアメンボですが、実は交尾と捕食の時以外は水面以外の場所(アシや岩陰等)にいます。
水面以外もいるという事は、そこに移動するまで歩いて移動しているという事↓
そして、地面を歩くだけではなく空を飛ぶ事もできます↓
アメンボには4枚の羽がついていて、特にヒメアメンボ等は「かなり飛びやすいアメンボ」として有名。
狩場にしていた水場で獲物がとれなくなったり、新しいすみかを見つける際に空を飛んで移動するようです。
水面をスイスイ泳げるだけではなく、空も飛ぶことができるとは、かなり万能な虫である事が分かりますね。
アメンボの名前の由来は「雨」ではない!
アメンボは水面で虫等を捕食する時に「飴」の香りに似た匂いを出す事にちなんで「飴棒(棒はアメンボの体が棒のようになってるから)」「飴坊」等と言われています。この感じがからアメンボになったとの事で、雨が降るの「雨」にはまったくちなんでいないとの事。
アメンボはカメムシの仲間であり、カメムシは人間にとってもかなり不快な匂いを出しますが、水生になると「良い匂い」に変化するようですね。
「本当に飴の匂いがするの?」という事で、実際にアメンボの匂いをかいでみた人の反応では、「確かに甘い匂いがする」「麦芽糖の水飴っぽい匂い」「大学いもみたいな匂い」という人がいる一方で「古くなった魚の佃煮みたい…」と感じる人もいるようです。