小さい頃に、なかなか夜に寝付けない時。親に「羊の数を数えるといいよ!」と教わった事がある人も多いはず。
そもそも、何で「羊の数」を数える事が睡眠につながってるのでしょうか?
寝る前に羊の数を数える理由
寝る前に羊を数えるようになったルーツは、日本ではなくてイギリスが由来。イギリスでもともとあった習慣が、童話の中等で日本に伝わって「寝る前に羊を数えよう!」が広まったとの事。
では、イギリスで羊を数えるようになった理由は?
これは、次のように諸説あります↓
- 「英語のスリープと似ている」説:羊の英語のSheepと、眠りを意味するsleepが似ているから。
- 「寝言」説:眠れなかった人が眠りたくてsleep sleepとつぶやいているうちに、本当に眠くなってきて sleepをちゃんと言えずにSheepになったという説。
- 「イメージで豊かになれるから」説:欧米では「羊をたくさん飼っている」という状態は豊かさの象徴だった。羊を数える事で、豊かになってる自分をイメージできて眠りやすくなるという説。
- 「単純作業」説:羊を数えるという単純作業によって、眠くなってくる。
- 「腹式呼吸」説:羊を数える単調なリズムによって、実際の呼吸も腹式呼吸に近い状態になり、リラックスして寝れるという説。
実際のルーツを見てみると、ほとんどの説が日本人にとっては関係ないもので、特に「イメージで豊かになれるから…」あたりは、羊をいっぱい飼えて裕福になれてるイメージもわきにくく、羊を数えるメリットはほとんどなさそうです。
ただ、ある研究によると「綺麗な風景をイメージする事」は、体がリラックスモードに入りやすく、眠りに対しても一定の効果があるそう。
あえて、羊を数えながらやる必要はありませんが、「腹式呼吸」についても、なかなか眠れない…という時にやってみると良い方法として専門家からも頻繁に推奨されている方法です。
正しい腹式呼吸はどうやればいい?
腹式呼吸のやり方については、色々な方法がありますが、特に「寝ている姿勢で出来る」という点において、次の動画が分かりやすく参考にできます↓
- 大きく息を吸う。
- 息を吐く。この時、全ての息を出し切るイメージで腹筋を使って残りの息も吐ききる。
- 吐ききった後で「息を自然に吸う&お腹も戻る」という状態に。
- このお腹が戻る時に膨らむタイミングで息を吸う。
- 以下、お腹のふくらみ&しぼみを意識しながら繰り返す。
普段から腹式呼吸の訓練をやってみたい人は、プロのボイストレーナーが紹介している、次のやり方がおすすめ↓
- おへその指3本分ぐらい下を手で押さえる。
- ゆっくり息をはく。
- 息をはいたら、ゆっくり息を吸う。(鼻でも口でもどちらでもOK)
- この時、指で抑えている部分が膨らんだりしぼんだりしていれば腹式呼吸ができている。逆に肩や胸周り動いている時にはできていない。
ボイストレーニング的には、腹式呼吸をやる事で声量アップ&高いキーが出せるようになる、等のメリットがあるとの事。